ラノエル鎖回しグルールは理に適っているんじゃないかという話
今話題のやつです。他のカードゲーマー向けに説明すると、MCQという大会で優勝したデッキが安定感を犠牲にしてカードパワー優先でデッキ作ってるけど、さすがにライン超えてない?(事故るに決まってるじゃん)という話。シャドバの機械フォロワーを参照するカードとかの話が近いかもしれない。
僕も最初は完全に同じ気持ちで上振れたな〜という認識でしかなかったんだけど、何日か寝かしたらアリな気がしてきました。
理論から外れなければ得られないもの
一番自分の中で腑に落ちた考えがこれです。ラノワールのエルフは1ターン目に出てきた場合、大半のプレイヤーはゴブリンの鎖回しがデッキに入っていないという判断を取ります(ゴブリンの鎖回しを3ターン目にプレイする構築にすることが困難だからです)。
そこで3ターン目に鎖回しが出てきた時の破壊力は無法です。想定外の一撃、しかも理論的には悪手となればボードの状況に関わらず相手を揺さぶれます。どれくらい法外かはツイッターでラノエル鎖回しで検索してみてください。感情がそこにはあります。
この優位はいわゆるセオリーを外さなければ得られない優位であり、さらにサイド後にもこの優位は影響するんですよね。メインボードの時点で常識外れなわけですから。
もちろんそこまで考えるプレイヤーは何人いるんだという話になるんですけど、こういうわかりやすい悪手を全く気にも留めない人間もいないでしょう。カードパワーだけでなく相手の動揺も誘える可能性があるなら対人ゲームで取れる選択として悪くない。
後MCQって優勝以外プロツアーの権利がない。いくら理論的で綺麗なリストを持っていったとしても2位なら意味ないんですよ。そういう意味でこのアプローチはけっこう斬新な勝ち方だな〜と。下手に見せてゲームに勝つ。そこまで考えていたなら勝負師みたいでいいですね。
ちなみにアリーナとかでやるとただ事故って自分の動揺が抑えられなくなります。あくまで大勝負の場だけにしよう!